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仕組み預金【割高金融商品】

世の中には様々な金融商品が氾濫しています。そして、金融機関はあの手この手をつかって、買ってもらおうとしています。しかし残念なことに、その中には首をかしげたくなるような商品がたくさんあるのが実態です。

仕組み預金も内容を把握すれば割高商品ということがわかります。

□ よくある仕組み預金の例として、円と豪ドルの場合をみてみます。
期間はいくつかありますが、1年満期の仕組み預金を例にとります。1年満期の直前にある判定日の豪ドル円相場が、特別に定めたレート(特約設定レート)と同値または円安ならば、円で受け取りとなる定期です。その場合の金利は、普通の円定期預金よりかなり高いものとなっているので、とても魅力的にうつります。(これがえさですが、世の中にうまい話はありませんので、冷静に判断しましょう。)

一方、判定日の豪ドル円相場が、特約設定レートより円高の場合は、豪ドルで受け取りとなります。その場合の、豪ドルへの交換レートは、預金時に設定された特定設定レートとなります。外貨で受け取りとなったときは、大体の場合、円で評価すると元本われとなっています。

□ 定期預金とオプションの組み合わせ
仕組みはいたって簡単です。以下の2つの金融商品の組み合わせで成り立っています。まず一つ目は、円定期預金です。もう一つは、豪ドル円のプット・オプションの売りです。この二つを組み合わせた金融商品ということになります。

□ 実際に2010年10月末の数字をもとに作ってみました。
前提1) 円の1年金利:0.13%
前提2) 豪ドルの1年定期:4.59%
前提3) 現在の豪ドル円相場:1豪ドル79円50銭
前提4) 豪ドル円のボラティリティ:16.57%
前提5) 特約設定レートは、現在の豪ドル円相場と同じ79円50銭

以上の前提で、豪ドル円のプット・オプションの理論価格を計算すると、7円00銭となりますので、79円50銭に対して8.80%です。この8.80%が売り手がもらえる保証料(プレミアム)みたいなものとなるわけです。また、以上の前提で1年後の豪ドル円フォワード・レートを計算すると76円11銭となります。

豪ドル円79円50銭のプット・オプションの売り手は、豪ドル円がいくらであっても、そのオプションの買い手が望めば、79円50銭で豪ドル円を買わなくてはいけません。1万豪ドルだと79.5万円ですね。もし、豪ドル円が50円になっても、このオプションの買い手は、売り手に1万豪ドルを79.5万円で買ってもらえます、一方、オプションの売り手(つまり仕組み預金を買った人)は1万豪ドルを受け取るわけですが、その場合の評価では50万円です。

豪ドルが100円になった場合は、オプションの買い手は、売り手に対し何もせず、市場で1万豪ドルを売却すれば100万円受け取れるわけです。(オプションとは、選択権のことで、買い手はつかっても使わなくてもいいのです。)一方売り手は、豪ドルを受け取ることもなく、8.8%のプレミアム(保証料)をもらっただけとなるわけです。これは仕組み預金出考えると、特約設定レートと同値または円安ならば、円で受け取りとなる場合です。その場合の高い金利は、オプションの売りのプレミアム(保証料)からうまれたものです。

□ 気をつけたいこと
以前のエントリー高金利通貨と低金利通貨(1)(2)でお話しましたが、以上の前提の1年後の豪ドル円レートは、76円11銭ですので、特約設定レートを現在の為替レートに想定した場合、同値または円安なるには、フォワード・レートから3円39銭(79.50 - 76.11)も円安方向に動いて始めて得られる金利ということになるわけです。

詳しくは高金利通貨と低金利通貨(1)(2)【為替・FX】をご参照ください。
lowcostinv.blog109.fc2.com/blog-entry-58.html
lowcostinv.blog109.fc2.com/blog-entry-59.html


現在の為替と1年後の為替が同じでも、金利差を考慮すると、3円39銭(79円50銭に対し4.26%)も円安になったと考えるべきなのです。

□ まとめ
ある金融機関がホームページで提示している金利は、上記の計算上の8.8%から程遠い6.11%でした。税引き後は4.88%と魅力的ですが、為替で4.26%を損するのが理論値ですから、0.62%がこの時点での期待値です。しかし実態はもっとひどいのです。実際は豪ドルを円に交換するときのスプレッド50銭を考慮すると、期待値はマイナスになります。

つまり、金融機関は預金という名の投機を投資家にさせて、自らはリスクをとらず、オプションから鞘抜き(上記例では2.69%)をしているわけです。勝ち続ける間は、投機家は知らず知らずに高い手数料を払いつづけ、かつ、負けて退場する投機家からは、為替手数料を取るという、昔の賭場さながらといわざるを得ません。

融機関の本部が営業に売ることを薦めるはずです。住宅ローンよりよっぽど儲かります。さらにたちが悪いのは、金融機関の窓口の人が、ここまで正しく理解していないと思われることです。これは大きな問題だと思います。

管理人はこのような賭場には立ち入りません。このような投機をしていては、いつまでたってもラットレースから抜け出ることは難しいでしょう。これからも一緒にファイナンシャル・リテラシー(金融知力)を磨いていきませんか?

注1)ここでの前提は市場の実勢価格から例示として利用したものですが、実際の金利、ボラティリティは日々刻々変化していますので、実際の金融商品とは異なる場合があります。

注2)以上は私見であり、また、ファイナンシャル・リテラシー(金融知力)の向上のみを目的としたものです。したがって、投資勧誘の目的で作成されたものではありません。実際の投資の最終判断は、自己責任でお願い申し上げます。

注3)なお、本管理人の事前の承諾無く、本資料の全部もしくは一部の引用または、複製や転送を禁止します。ご了承ください。

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[ 2010/11/03 13:44 ] 割高金融商品 | TB(0) | CM(0)
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